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ボクシング観戦が3倍面白くなる!「採点」のつけ方について
いやー凄かったですね。
先日の井上尚弥選手とスティーブン・フルトン選手のタイトルマッチ。
さすがのモンスターといえども、今回ばかりは苦戦するのでは?
そんな杞憂もなんのその。
フタをあけたら、圧勝!!!
試合の内容についてはここでは省きます。
このブログを読んでくれている方は十分にご存じだと思うので。
試合当日ジムで行った上映会が楽しかったので、
今日はそのことについてまとめてみます。
プロジェクターで初!上映会
怪我で延期になっていた井上選手の試合。
やっと観れる!というのと同じくらいに楽しみだったことが、
ジムに新しく設置した「プロジェクター」での観戦。
学校などで黒板代わりに使用する最新のものらしく、
部屋が明るい状態でもハッキリ映ります。
メインでは、ジム内の電気を消すことに。
なぜ「採点」をつけるといいの?
セミファイナル、清水聡選手の試合がはじまるころには、
練習する人がいなくなったのでゴングを切り、
待機してくれていたみんなにリングへと上がってもらいました。
すかさず、コピーして用意していた
「スコアカード」とボールペンを配ります。
これが、めちゃくちゃやりたかった!
上映会するって決めたときから、スコアカード絶対配ろうって
1人でたくらんでました。
試合中、自分なりの採点をつけながら観ると、試合に集中できるんです。
細かいところにもより気付ける。その結果、ボクシング観戦が何倍も楽しめるんですね。
ウソじゃないです。騙されたと思ってぜひ試してみて。
シリーズ90万部を超えるベストセラー『アウトプット大全』(サンクチュアリ出版)で、精神科医の樺沢紫苑先生もいっていました。「アウトプット前提を意識するだけで、インプット量が増える」「ボーっと見るのではなく『何かを発見しよう!』と意識し、注意力、集中力を高めた状態で作品を鑑賞する。それによって、『膨大な情報』と『気付き』が得られる。」(P35より)
絵画の鑑賞を例に書かれていましたが、ボクシング観戦でもまんま同じことがいえますね。
プロボクシング「採点方法」
初めて採点をつける人の方が多かったので、採点のつけ方も説明しました。
採点は10点法で、
各ラウンドは独立して採点されます。
優勢な方を10点とし、劣勢な方から減点。
以下の基準で採点します。
10-10 互角の時
10-9 一方が優勢であるとき
10-8 相手をノックダウン又はこれに近い状態にする等一方が明らかに優勢であるとき
10-7 相手を2度ノックダウンさせ、又はノックダウン寸前の状態にさせる等一方が圧倒的に優勢であるとき
※注意点としては、できる限り「10-10」をつけないこと。
プロボクシング「採点基準」
採点基準は、大きく分けて次の4項目があります。
1.クリーンエフェクティブヒット
有効なパンチによって、どちらが相手により深いダメージを与えたか。
2.アグレッシブ
どちらがより攻撃的だったか。(ただし有効なパンチを伴わない単なる前進は評価の対象とならない)
3.ディフェンス
どちらがよりディフェンス技術を駆使して相手の攻撃を防いだか。(ただし攻撃に結びつかない単なる防御は評価の対象とならない)
4.リングジェネラルシップ
どちらの試合態度が堂々としていて、戦術的に優れていたか。どちらが主導権を握っていたか。
これらを意識して試合観戦し、インターバル(ラウンド間の休憩)時に、採点を記入していきます。(2ラウンド目からは、採点の合計点も横に記入します)
さいごに
間違えても全然構わないので、自分なりの採点をつけてみてください。
(スコアカードを使用しましたが、普段はチラシの裏などに手書きで線引いて書いてます)
そして後から、オフィシャルのジャッジの採点と見比べてみましょう。
今回は複雑でない採点でしたが、
ラウンド毎にどんな部分が攻勢だったかとか話したりして、
みんなの意見を聞けたことも楽しかった。
8回井上選手勝利の瞬間は、ジム内に
割れんばかりの大きな拍手が湧き上がりました。
ご家族を連れてきてくれたメンバーさんや、
ボクシングファンの方にも足を運んでもらって嬉しかったです。
「次回も、上映会やってほしい!」
帰り際にそういってくれた人がいたので、
またこれから不定期でやっていこうと思います。
プロジェクターで観る迫力すごかったな~。
参加してもらった皆さんありがとうございました!
試合観戦でスコアをつける際は、
ぜひ参考にしてみてくださいね。
尼崎ボクシングジム
マネージャー
宇久理恵
追記:「スコアボックス」という、無料のアプリもあります。ボクシングファンの方から教えていただきました! 試合を観ながらリアルタイムで採点でき、感想をツイートできるなど使い勝手がいいそうです。(変な広告なし・合計点は自動計算)